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視力矯正手術には、知名度の高いレーシック手術と、比較的新しい手術であるICL手術があります。
近年ではICL手術を受ける方が多いですが、それぞれの特徴や費用は異なるため、このページでは、レーシック手術とICL手術の違いについて解説して、手術を受ける際におすすめの病院を紹介します。
東京都内で、視力矯正の手術を受けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- レーシックとICLの違いは?どっちがいい?
- レーシックとは角膜を削ってレーザーを照射する施術
- ICLとは角膜を削らずに眼内にコンタクトレンズを挿入する施術
- レーシック・ICL手術のメリットとデメリット・リスクについて
- レーシックのメリットは費用が安く手術時間が短い
- レーシックのデメリットは角膜を元に戻すことができなくなる
- 考えられるレーシックのリスク
- ICLのメリットは視力が半永久的に安定する
- ICLのデメリットは費用が高く手術までに時間がかかる
- 考えられるICLのリスク
- レーシック・ICL手術のクリニックの選び方
- 眼科専門医が執刀してくれる実績のあるクリニックを選ぶ
- 手術総額が明確なクリニックを選ぶ
- 事前検査• アフターケアがしっかりしているクリニックを選ぶ
- 【東京都内】レーシック・ICL手術のおすすめクリニック10選
- 先進会眼科東京は術後のアフターケアが3年間と充実している
- サピアタワー アイクリニック東京はICL手術のエキスパートインストラクターが在籍
- 品川近視クリニック東京院は最先端の機器でレーシック・ICL手術が受けられる
- 新宿近視クリニックは術後の平均視力が1.51と技術力に定評がある
- アイケアクリニック東京は笑気麻酔で寝ている間に手術が終わる
- 南青山アイクリニック東京は屈性矯正手術専門のクリニック
- お茶の水•井上眼科クリニックは140年の歴史を誇る老舗の診療期間
- 東京歯科大学水道橋病院眼科は屈折矯正手術において国内有数の実績を持つ教授が在籍
- 吉野眼科クリニックは全ての眼科疾患に対応できるクリニック
- 聖路加国際病院眼科は屈折矯正手術外来が設けられている眼科
- 国立病院機構東京医療センター眼科は専門性の高い疾患の診断・治療を行う眼科
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科は24名体制で診療を行っている
- レーシック・ICL手術に関するQ&A
レーシックとICLの違いは?どっちがいい?
レーシックとICLは、いずれも日帰りでおこなえる視力矯正手術として人気ですが、両者ではアプローチの方法が異なります。
今回は、「視力矯正をしたいけどどちらの方法が良いかわからない」という人に向けて、レーシック手術とICL手術について紹介します。
レーシックとは角膜を削ってレーザーを照射する施術
画像出典:公式サイト
レーシックは、角膜を削ってレーザーを照射することにより視力を調整する施術方法です。近視・遠視の矯正手術として広く普及している術式ですが、角膜を操作し変形させるため、一度手術を受けたら元に戻すことはできません。
日本では2000年に厚生労働省から認可がおり、そこから人気が出て急速に手術件数が伸びました。手術時間は両眼約10分程度で、手術時の痛みも少なく翌日には98%以上の人が1.0以上の視力に回復するという治療法で、 日本でも2000年に厚生労働省から認可がおりて以来、急速に普及して、1年間で約45万件のレーシック治療が行われています。
引用 : 新宿近視クリニック
ICLとは角膜を削らずに眼内にコンタクトレンズを挿入する施術
画像出典:公式サイト
ICLは、角膜を削らず、虹彩の裏側にコンタクトレンズを挿入することで視力を調整する施術です。近視・遠視・乱視矯正手術として世界で60万件以上の症例実績があるほど、有効性が認められている手術療法となります。
高い安全性と有効性が評価され、日本では2010年に厚生労働省の認可を受けています。
角膜を削らず、小さな切開創から永久的に使用できるコンタクトを挿入するため、目への負担や侵襲を最小限に抑えられます。また、術後の見え方に違和感がある場合や、将来眼科疾患になった場合などには、レンズを取り出すことも可能です。
ICL(アイシーエル)(有水晶体眼内レンズ)は、水晶体を残したまま眼球の中にレンズを挿入する屈折矯正方法です。レーシックとは異なり、角膜を削る必要がないので、強度近視の方、角膜の薄い方でも矯正が可能です。
引用 : お茶の水・井上眼科クリニック
レーシックとICLの比較表
レーシックとICLについて、表にしてもう少し詳しく比較してみます。レーシック手術 | ICL手術 | |
---|---|---|
視力の安定性 | 見え方やコントラストの若干の変化に伴い、視力が変化する可能性あり | 術後に回復した視力が半永久的に安定する |
見え方 | 見え方やコントラストが若干変化する可能性あり | 鮮明でクリアな見え方 |
適応範囲 | -10Dまで (近視が強すぎると適応外) | -18D程度まで対応 (適応範囲が広い) |
元に戻せるか | 元に戻せない | 取り外し可能 |
コスト | 両眼で約20~50万円 | 両眼で約40~70万 |
レーシックは、ICLと比較し適応範囲が狭いことや一度手術したら角膜を元に戻せないこと、術後の視力や見え方が若干不安定であるなどの特徴がありますが、その分コストは抑えられています。
一方、ICLはレーシックと比較し適応範囲が広く、将来問題が生じた時には取り外しも可能であり疾患の治療の選択肢が狭まらないこと、視力や見え方が安定するなどの特徴がある一方で、コストは高額です。
次の項目で、レーシックとICLのメリット・デメリットについてもう少し詳しく解説するので、手術の目的や自身の眼の状態、コスト面などを総合的に判断した上で、自分にピッタリの術式を選んでみてください。
レーシック・ICL手術のメリットとデメリット・リスクについて
レーシック、ICL手術のメリットとリスクについて解説します。
レーシックのメリットは費用が安く手術時間が短い
レーシック手術を受けることで感じられるメリットをまとめました。
- ICLより費用が安く済む
- 手術時間が短い
- 近視・遠視・乱視の矯正が可能
- 裸眼で過ごせる
- 安全性が高い
- 痛みやダウンタイムが少ない
ICLより費用が安く済む
レーシック手術は自由診療なのでクリニックごとに料金が設定されており、手術内容や視力の度合いにより料金が異なることが多いです。手術内容ごとに料金の相場をまとめてみました。
手術内容 | 料金の相場 |
---|---|
イントラレーシック | 約10~20万円 |
Zレーシック | 約20~30万円 |
アイレーシック | 約30~50万円 |
また、レーシックは確定申告をすることで医療費控除の対象となります。
・視力回復レーザー手術(レーシック手術)
この手術に係る費用は、医師の診療又は治療の対価と認められますので、医療費控除の対象となります。
国税庁 令和4年分 確定申告書等作成コーナー
手術時間が短い
レーシック手術は両眼、約10分で終了します。
来院後は、手術前の点眼麻酔以外にはとくに準備もいらず、日帰りで帰宅できるとても手軽な手術です。来院後から帰宅までは大体1時間半~2時間程度です。
近視・遠視・乱視の矯正が可能
レーシックは、光の屈折を行う目の組織や角膜にレーザーを照射し、形状を調整し屈折異常の矯正を行います。
そのため、近視・遠視・乱視をレーシック手術で矯正することができます。
多くのクリニックが軽度~中等度の近視・乱視の患者にはレーシック手術を推奨するようです。
裸眼で過ごせる
眼鏡やコンタクトレンズの不快感なく、裸眼で過ごせることはとても大きなメリットですね。
気持ち的な面だけではなく、眼鏡の買い替えやコンタクトレンズのケア用品など定期的にかかってくる費用からも解放されます。
長期的に見ればレーシック手術をして裸眼で過ごす方が経済的とも言えます。
安全性が高い
2000年に厚生労働省はエキシマレーザーによる屈折矯正手術を認可しています。そこから20年超で累計4,000万件以上の症例があるため、安全性が高い手術と言えます。
レーシック手術は外眼手術と言われる眼球の外側で行われる手術なので、眼球内で行われる内眼手術のICLよりは感染症を起こした際のリスクも低くなります。
痛みやダウンタイムが少ない
手術の最初に点眼麻酔といって液状の麻酔を目の表面にかけます。これにより、手術中にレーザーが当たっている感じや痛みは一切感じません。
手術後は、麻酔が切れたことにより痛みを感じる方もいます。ゴロゴロとした異物感や、しみる感じ、目を開きにくいと感じる方もいます。感じ方は人それぞれですが、大体2~3時間で治まり翌日にはなくなります。
こうした痛みが1週間以上続いたり、見え方にゆがみを感じたりする場合は、すぐに医師に相談しましょう。
レーシックのデメリットは角膜を元に戻すことができなくなる
レーシック手術でデメリットと感じることをまとめました。
- 角膜を元通りには戻せない
- 眼圧検査が低く測定されやすい
角膜を元通りには戻せない
レーシック手術は角膜をレーザーで削るため、一度手術を受けると元通りに戻すことはできません。
手術結果に満足できなかった場合、角膜に十分な厚みが残っていれば再手術を受けられることもありますが、原則1回となります。
レーシック手術より前に適応検査があるので、適応するかどうかも念入りに調べてもらえますが心配なことはその時点で解決しておくのがベストです。
眼圧測定が正確に測れない
目に風を当てて眼圧を測る眼圧検査は、40代以降で多くみられる緑内障の指標として重要な検査となります。
レーシック手術を受けることで角膜が薄くなり、角膜のカーブも緩くなり眼圧が下がるため、低く測定されやすいのです。
近視の方は緑内障になりやすい因子をもっているため、緑内障の発見が遅れないためにも眼圧検査を受ける際にはレーシック手術を受けていることを申告しましょう。
現在は眼圧検査のほかに、視神経乳頭や網膜の厚みなども考慮して緑内障の診断がされるので、そんなに心配する必要はありません。
考えられるレーシックのリスク
日帰りで約10分で受けられることから手軽さがありますが、レーシックも手術なのでリスクが伴いますので、しっかりとリスクも知り、万が一の時のために備えましょう。
レーシック手術におけるリスクには、下記のような合併症と後遺症が考えられます。
- 角膜拡張症(角膜突出)
- 近視が戻り視力が再低下
- ハロー・グレア現象
- ドライアイ
- DLK(層間炎症)
- 角膜混濁
- 角膜不正乱視
- 遠視化
- 過矯正
- フラップトラブル
- ケラトエクタジア
- 感染症
角膜拡張症(角膜突出)
手術後に角膜が薄くなりすぎて、角膜が前に突出してくる円錐角膜という症状が出る可能性があります。
そうなってしまうと眼鏡やソフトコンタクトレンズでは治療できないため、ハードコンタクトレンズを用いての治療が必要となります。
見え方がぼやけたり、二重に見えたり、歪んで見えてきたらすぐに医師に相談してください。
近視が戻り視力が再低下
まれに近視が戻り、再度視力が低下してしまうというケースもあります。
角膜に十分な厚みが残っていれば、再度手術を受けることも可能です。
近視が戻る場合は手術から1年以内の方が多いので、1年経っても見え方に変わりがない方は基本的には大丈夫でしょう。
ハロー・グレア現象
ハロー・グレア現象とは主に夜間の光の見え方に関する現象で、光がにじんだりリング状のもやがかかっている状態を「ハロー現象」、光がギラギラと眩しく感じる状態を「グレア現象」と言います。
術後、時間が経てば脳が自然と慣れていき、気にならなくなると言われているので夜間運転を特に気にしなくて大丈夫です。
夜間に頻繁に運転をするタクシードライバーやトラックの運転手さんなどにハロー・グレア現象が起きた場合は、遮光眼鏡(医療サングラス)をかけるなど解消方法を考える必要が出てきます。
ドライアイ
レーシック手術では一時的に視神経が損傷を負うので、涙が出にくい状態となり、一時的にドライアイとなってしまうことがあります。
約半年~1年経てば改善されることが多いですが、ドライアイも重症化すると角膜や結膜が傷つくことがあるため、乾燥やパソコン・スマホの見過ぎには注意が必要です。
DLK(層間炎症)
最も多いとされている合併症がDLK(層間炎症)です。原因不明のアレルギー反応・免疫反応と考えられています。
術後から数日経過したころに白っぽく見えることが自覚症状となりますが、ステロイドの点眼を増やすことでほとんどが治ります。まれに視力が低下してしまうこともあります。
角膜混濁
非常にまれな合併症ですが、何らかの原因で透明である角膜が濁ってしまう状態となることです。
光を取り込みにくくなってしまうので、暗くゆがんだように見えるのが特徴です。悪化すると一時的に視力が大きく低下してしまうこともあります。
角膜不正乱視
角膜の表面がデコボコしてしまい焦点が合わなくなる状態です。
手術で最後にふたとなる角膜の部分をフラップと言いますが、そのフラップを戻すときに生じたわずかなシワやズレから不正乱視を起こすことがあります。
支障があるほどの見え方の場合は、再度フラップを剥がしてシワやズレをなくす処置が行われます。
遠視化
手術前の適応検査が不十分だったり、手術時にレーザーが作用しすぎたりすることで、矯正に誤差が生じ遠視化することがあります。
遠視は近くを見る時にピンと調整に強い調節力が必要になるため、目の疲れを感じやすくなります。眼鏡やコンタクトレンズ、再手術を検討する必要が出てきます。
適応検査をきちんと行えば防げるリスクなので、クリニック選びは慎重にしましょう。
過矯正
その名の通り、目的よりも矯正しすぎた場合を過矯正と言います。遠視化と同じようにレーザーや適応検査によって誤差が生じて起こります。傷が治っていく段階で、屈折が変化したことで起こる場合もあります。
遠視化と同様、眼鏡やコンタクトで視力矯正を行うか、再度手術を受けるかを検討しなければいけません。
ただし、術後すぐは遠視になりやすい場合があること、視力の戻りを考慮して過矯正気味にレーザーを当てるクリニックもあることには注意が必要です。
フラップトラブル
レーシック手術で最後にふたとなる部分をフラップと言います。そのフラップに関するトラブルをフラップトラブルと言います。
代表的なものが、不正乱視の項目でも書いた通り、フラップにシワやズレが生じることです。見え方に支障がある場合はフラップを剥がして、再度シワやズレを解消する手術が必要になります。
ケラトエクタジア
レーシック手術で最も注意しなければいけない合併症が、ケラトエクタジアです。医原性(医療行為が原因となって起こる病気)の円錐角膜です。
近視や乱視による視力低下や、ハローグレア現象が強く出るといった症状があげられます。角膜にもともと異常があると発症しやすいと考えられており、つまり術前の適応検査で防げるリスクとも言えます。
症状が強く出ている場合は、ハードコンタクトレンズの装着が必要になります。もっと悪化すると角膜を強くするために角膜移植が必要となることがあります。
感染症
どんな手術にもついてくるリスクが感染症です。感染症が原因で角膜混濁になることがあります。
きちんとした医療機関で手術を受け、術後も指導通りに生活していれば感染症が起こることはあまりありません。もし発症した場合は抗生剤などの投薬が必要となります。
ICLのメリットは視力が半永久的に安定する
ICLのメリットをまとめてみました。
- 見え方・視力が半永久的に安定する
- 強度の近視でも対応可能
- 術後のリスクが少ない
- 取り外すことができる
- お手入れ不要
- 紫外線をカット
見え方・視力が半永久的に安定する
ICL手術はレーシックと違い角膜を削らないでレンズを挿入するだけなので、不正乱視や近視の戻りが起こる可能性が低いです。
レンズは長期間使えるので基本的に交換などの必要もなく、質の高い見え方が半永久的に安定して続きます。
レーシックと比べてもクリアで鮮やかで立体感のある見え方がICLの特徴です。
強度の近視でも対応可能
レーシックで断られてしまう-10D以上の強度近視の方でも、ICLでは対応可能です。
角膜の厚みも関係ないので、レーシックを受けられない薄さでもICLは受けることができます。
その対応範囲の広さもICL手術のメリットの一つです。
術後のリスクが少ない
ICLは角膜を削ったり、形を変えたりしないので、手術後に起こる合併症や感染症のリスクも低くなります。
それでも手術なので、全くリスクがないという訳ではありません。安全性、衛生管理の行き届いた信頼できるクリニックを選ぶことが大切になります。
取り外すことができる
レンズを挿入した後も、何か見え方に問題があったり、病気が見つかったりした場合も、レンズを取り出すことができるので、手術前のもとの状態に戻すことができます。
白内障など他の病気になったときにも、元に戻せるので治療の選択肢を狭めることがありません。
削った角膜を元に戻すことができないレーシック手術と比べると、ICLは手術前の状態に戻せることが大きなメリットと言えます。
お手入れ不要
眼内レンズなので、特にお手入れの必要がなく、煩わしさや手間をとりません。
コンタクトレンズの購入、お手入れ用品の購入を長い目で考えれば、費用が高いICL手術も少し考えやすくなりますね。
紫外線をカット
ICLで使用される眼内コンタクトレンズは紫外線を90%以上カットしてくれます。
コラーゲンを含有しているコラマーという素材で作られており、タンパク質などの粒子が沈着しない生体適合性の高い素材です。
その表面にノングレアという光の反射を防ぐ特性があるため、紫外線を90%以上カットしてくれます。
ICLのデメリットは費用が高く手術までに時間がかかる
ICLのデメリットを下記にまとめました。
- 費用が掛かる
- 手術を受けるまでに時間がかかる
- 術後の一定期間は経過観察が必要になる
費用が掛かる
ICL手術は保険適用外の自由診療のため、クリニックごとに料金を設定できます。
乱視があるかないかによってかかる費用も変わりますが、両眼で約45万円~100万円が相場と言われています。
眼内に入れるレンズは1人ずつオーダーメイド制になるため、費用が高くなります。
医師の技術料、保証料、検査料などクリニックごとにかかる費用も異なるため、トータルでどれぐらいの費用になるのかは事前に必ず確認しましょう。
手術を受けるまでに時間がかかる
ICL手術前の検査はレーシック検査よりももう少し時間がかかります。
また検査結果に基づいてその人に合うレンズをオーダーメイドで発注するため、在庫がないと1~3カ月近く待たなくてはいけない場合もあります。
ICL手術を行えるクリニックはレーシック手術よりも少ないこともあるので、手術を受けたいと思う予定時期よりも早めに検査を受けに行くことがおすすめです。
術後の一定期間は経過観察が必要になる
ICL手術は術後のケアがとても大切です。クリニックごとに多少違いはありますが、一般的なアフターケアをまとめてみました。
・切開部が治癒するまでは触ったり濡らしたりは厳禁!
シャンプーなどの洗髪は術後4日は我慢。洗顔は術後1週間は禁物です。目の周りを避けて濡れタオルで拭く程度にしましょう。メイクももちろん1週間はできません。
シャワーは翌日から首から下なら可能ですが、入浴は汗が目に入ることも危険なので避けましょう。
・アルコールや車の運転も1週間は避ける。
翌日の検診で問題がなければ、少量のアルコールなら大丈夫ですが、我慢できる人は1週間は避けた方がいいでしょう。
車の運転も翌日検診で許可が下りれば可能ですが、視力が回復し慣れるまでは特に夜間の運転には注意が必要です。
ちなみにICL手術を受けたら運転免許証の「眼鏡等」という条件は消してもらえます。
・デスクワークも翌日までは控えた方がベスト。
重労働は1週間は避け、デスクワークでも当日・翌日は休む方がベストです。
目に負担がかかる長時間のパソコン使用は控え、休憩を多めにとるなど対処しましょう。
・運動は1週間は控える。
汗が目に入ることも避けたいので、術後1週間は運動を控えましょう。
1週間経過後は軽いスポーツは可能ですが、水泳や激しい運動は最低1カ月は控えましょう。
・術後1週間は保護用メガネを使用。
外出時は花粉、ごみ、ホコリなどから目を守るために保護用メガネを使用しましょう。
就寝中も無意識に目をこすったり触ったりしないように、1週間は保護用眼帯などの着用がおすすめです。
考えられるICLのリスク
起こる確率は低いですが、起こり得るリスクをまとめました。
- 感染症
- 緑内障・白内障
- 眼圧が上がる
- 角膜内皮細胞の減少
- 結膜下出血
- 一過性角膜浮腫
- ハロー・グレア現象
感染症
ICL手術で感染症が起こることはほぼありませんが、術後に目を触ったり水が入ったりすることで感染症を引き起こすことがあります。
感染症を発症すると傷口の治癒も遅くなり、痛みや腫れなど様々な症状が出てきやすくなるので、何か違和感を感じたらすぐに受診しましょう。
術後の点眼薬や生活上のケアをきちんと行えば防げることが多いので、アフターケアには十分気を付けましょう。
緑内障・白内障
虹彩と水晶体の間にレンズを入れるICL手術は、眼内の水の流れが滞ると緑内障を引き起こす可能性があります。水晶体が濁ると白内障を発症することもあります。
レンズの中心に小さな穴が開いたHole ICLという新しいレンズが普及してからはリスクが軽減されましたが、緑内障や白内障を引き起こす可能性があるというリスクは覚えておきましょう。
眼圧が上がる
術後に眼圧が上がると、気分が悪くなったり、頭痛や嘔吐が起きたりすることがあります。
こうした症状が出た場合は、すぐにクリニックを受診しましょう。
角膜内皮細胞の減少
角膜内皮細胞とは角膜の最下層にあり、角膜を透明に保つ働きがあります。
角膜内皮細胞の減少もリスクとしてありますが、上述したHole ICLというレンズの普及により解消されています。
結膜下出血
黒目と白目の境目を切開するため、その時に出血する場合がありますが、術後1~2週間で自然に吸収されるので心配いりません。
一過性角膜浮腫
一時的に透明の角膜に浮腫が起こり、角膜が濁ることがありますが、術後1週間で改善されることがほとんどです。
ハロー・グレア現象
レーシックのリスクと同じく「ハロー・グレア現象」が起こることもありますが、レーシックと比べると起こる確率は低く、発症しても軽症なことが多いです。
数カ月で解消されることがほとんどですが、光がにじんで輪っかに見えたり、ギラギラとまぶしく感じる場合はクリニックに相談してみてください。
レーシック・ICL手術のクリニックの選び方
レーシックやICLを受ける際、クリニック選びも重要になってきます。
医療機関を選択する上でのポイントを解説します。
眼科専門医が執刀してくれる実績のあるクリニックを選ぶ
日本眼科学会では、レーシックやICLなどの視力矯正手術は、眼科専門医がおこなうことが望ましいとされています。しかし、眼科専門医のなかでも、専門分野はさまざまです。視力矯正の場合は「屈折矯正」の専門医であるかどうかを確認しておくことをおすすめします。
そして、手術実績も医療機関選びの重要なポイントとなります。医療機関全体としての実績ももちろん重要ですが、担当医個人の実績を確認することをおすすめします。
レーシックやICLなどの視力矯正手術を得意としている医療機関の場合は、ホームページなどに実績の掲載があることと思います。信頼できる医療機関を探すためにも、事前に調べておくようにしましょう。
手術総額が明確なクリニックを選ぶ
レーシックやICLは保険適応外の自費治療となるため、数十万円の出費が必要になります。
決して安い買い物ではないため、手術自体の費用や、検査や診察に必要な費用まで、全て明確にしてもらうようにしましょう。明朗会計は、医療機関が信頼できるかどうかの重要な判断ポイントとなります。
事前検査• アフターケアがしっかりしているクリニックを選ぶ
事前検査やアフターケアが充実している医療機関を選ぶようにしましょう。
レーシックやICLは非常にポピュラーな手術ではありますが、手術である以上、リスクが全くないとは言い切れません。術後のトラブルが最小限になるよう、事前検査を丁寧におこなっている医療機関や、万が一のトラブルに備えたアフターケアが充実している医療機関を選ぶようにしましょう。
過去には、医療器具の滅菌処理が不十分だったことが原因で感染性角膜炎が発生したことがあり、厚生労働省でも注意喚起されています。
保証期間や保証内容はもちろんのこと、合併症時などにどのような対応をしてもらえるのかということまで、手術前に忘れずに確認しておきましょう。
【東京都内】レーシック・ICL手術のおすすめクリニック10選
これまで解説してきたことを踏まえ、東京都内でレーシックに対応している医療機関のうち、おすすめのクリニックを10院ご紹介します。
品川近視クリニック東京院は最先端の機器でレーシック・ICL手術が受けられる
品川近視クリニックは、全国に5院を展開する視力回復治療専門のクリニックです。
最先端機器の導入や医師とスタッフの研鑽に努め、あらゆる視力回復を適正価格で提供しています。術前の視力は平均0.11ですが、術後は1.44まで回復しています。
とはいえ、レーシックにはメリット・デメリット両方を伴うため、それらを踏まえた上で患者一人ひとりに合わせたベストな治療の提供を心がけているクリニックです。
経験豊富なドクターが多数在籍し、その実績は130万件以上にも及びます。
日本で唯一「アベリーノ・ユニバーサルテスト」をおこなっているクリニックで、術後の保証制度も充実しています。
また、痛みの緩和にもこだわっており、「痛み0」を目指しています。術後アンケートでは、98%の人が「痛みをほとんど感じなかった」と回答しています。
クリニック名 | 品川近視クリニック |
住所 | 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシアオフィスタワー13F |
最寄り駅 | JR有楽町「銀座口」「中央口」より徒歩1分 |
手術費用 | ・スタンダードレーシック:75,000円(税込) ・品川イントラレーシックアドバンス:158,000円(税込) ・スタンダードZレーシック:220,000円(税込) ・クリスタルZレーシック:250,000円(税込) ・アマリス750Zレーシック:320,000円(税込) ・Lext:349,000円(税込) |
診療日 | 年中無休 |
診療時間 | 10:00~20:00 |
保証期間 | プランにより、1年~10年 |
先進会眼科東京は術後のアフターケアが3年間と充実している
「自分が受けたい眼科治療」をテーマに、最善の方法を提供している眼科クリニック。
レーシックやICLなどの視力矯正はもちろん、白内障や飛蚊症などあらゆる眼科疾患への治療をおこなう、全国でも有数の「眼科治療のパイオニア」です。
アフターケアも充実しており、術後の患者への電話での症状確認や、LINEでの予約やコミュニケーションも積極的に取り入れています。
また、痛みを感じないような麻酔の工夫など、患者に寄り添ったケアをおこなっています。
日々最新の医療を取り入れるためにも、学会発表などを積極的におこなっていることもあり、経験豊富な医師が集結しています。
クリニック名 | 先進会眼科 東京 |
住所 | 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー35F |
最寄り駅 | 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」徒歩2分 JR・私鉄各線「新宿駅」西口より徒歩10分 都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」A6出口より徒歩8分 |
手術費用 | ・アイデザインリフラクティブストゥーディオ:385,000円(税込) ・アイデザインアイレーシック:308,000円(税込) ・iFSイントラレーシック:198,000円(税込) |
診療日 | 月、水、金、土、日曜日(火曜日休診) |
診療時間 | 午前10:30~13:00 午後14:00~19:00 |
保証期間 | プランにより、術後1年~3年 |
サピアタワー アイクリニック東京はICL手術のエキスパートインストラクターが在籍
ICL(眼内コンタクトレンズ)を最優先におすすめするICL専門クリニック。
メンテナンスフリーで長期間維持できるため眼の負担が大幅に低減されます。
ICLエキスパートインストラクターという最上位の資格を持った執刀医が担当し、手術時間は両眼平均で8分20秒と短く、患者への負担も最小限に。
カウンセリングや術前検査、アフターケア、術後の保証期間や保証内容も充実しています。
クリニック名 | サピアタワー アイクリニック東京 |
住所 | 東京都千代田区丸の内1丁目7番12号 サピアタワー7階 |
最寄り駅 | 東京駅日本橋口より徒歩3分 東京メトロ東西線大手町駅B7出口直結 |
手術費用 | ・ホールICL(乱視無し) 680,000円(税込) ・ホールICL(乱視あり) 780,000万円(税込) |
診療日 | 平日/土曜/祝日 |
診療時間 | 9:00~12:30/14:00~19:00 完全予約制 |
保証期間 | 3年 |
新宿近視クリニックは術後の平均視力が1.51と技術力に定評がある
新宿近視クリニックの手術適応基準は、日本眼科学会屈折矯正手術のガイドラインに基づいています。監修医師は日本眼科学会認定眼科専門医です。
術後平均視力が1.51であることからも、技術が優れていることがわかります。
また、「視力矯正を受けたいけど不安が多い」という人に向けて、無料説明会をおこなっており、そのなかで簡易検査を無料で受けることも可能で、安心して施術を検討できます。
時間がない人に向けては、スマホですぐにオンライン無料相談も対応しています。
クリニック名 | 新宿近視クリニック |
住所 | 東京都新宿区西新宿7-10-1 O-GUARD新宿3F |
最寄り駅 | JR「新宿駅」西口より徒歩4分 都営大江戸線「新宿駅」西口より徒歩1分 |
手術費用 | ・iFSイントラレーシックオプティマイズ:154,000円(税込) ・Vario Designレーシック:209,000円(税込) ・Max Vario Desingレーシック:264,000円(税込) |
診療日 | 年中無休 |
診療時間 | 10:00~19:00 完全予約制 |
保証期間 | 1年~3年 |
アイケアクリニック東京は笑気麻酔で寝ている間に手術が終わる
手術に対して恐怖心や不安を抱えている人でも安心して治療を受けられる「笑気麻酔」に対応しているクリニックです。眠っている間に手術が終わるため、恐怖心を和らげることができます。
「べリオン」という最新手術機器を用いるため、高精度の屈折矯正が可能です。
クリニック名 | アイケアクリニック東京 |
住所 | 東京都中央区日本橋2-8-1 東京日本橋タワーアネックス2F |
最寄り駅 | 東京メトロ「日本橋駅」B6出口より徒歩1分 |
手術費用 | ICL : 両目700,000円(税込) |
診療日 | 月、水、木、金、日 |
診療時間 | 月・木・金:10:00~14:00、15:00~18:30 水:10:00~14:00 午後は手術のみ 日:10:00~14:00 |
保証期間 | 記載なし |
南青山アイクリニック東京は屈性矯正手術専門のクリニック
1997年に日本初の眼科専門医による屈折矯正手術の専門クリニックとして開院した南青山アイクリニック。
安全性の管理を徹底しており、手術室は米国NASA規格:クラス10000を満たすバイオクリーンルームを採用し、治療器具の洗浄やレーザーメンテナンスを徹底し安全性を確保しています。
「安心レーシックネットワーク加盟施設」をはじめ、全国の協力医療機関や慶応大学病院の専門外来への紹介もおこなっており、万全の病院連携体制を整えています。
クリニック名 | 南青山アイクリニック |
住所 | 東京都港区北青山3-3-11 ルネ青山ビル4F |
最寄り駅 | 銀座線「外苑前駅」より徒歩4分 半蔵門線・千代田線・銀座線「表参道駅」より徒歩4分 |
手術費用 | レーシック:390,000円(税込) カスタムレーシック:490,000円(税込) |
診療日 | 月、水、木、金、土、日(火曜休診) |
診療時間 | 9:30~12:00、14:00~17:30 予約優先性 |
保証期間 | 記載なし |
お茶の水•井上眼科クリニックは140年の歴史を誇る老舗の診療期間
140年の歴史を誇る東京の眼科専門病院 「井上眼科病院グループ」最大の外来診療機関。
さまざまな眼の疾患に対応する、いわば「眼の総合病院」です。
「一般眼科・専門外来」「小児眼科外来」「コンタクトレンズ外来」「屈折矯正外来」「レーシックセンター」と専門分野が分かれており、レーシックは「屈折矯正外来」「レーシックセンター」で診察や治療がおこなわれます。
随時説明会もおこなわれているため、不安を解消した状態で治療を受けられます。
クリニック名 | お茶の水・井上眼科クリニック |
住所 | 東京都千代田区神田駿河台4-3 18F・19F・20F |
最寄り駅 | JR中央線快速、中央・総武線各駅停車「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩1分 東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B1出口より徒歩1分 東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」JR御茶ノ水駅方面出口より徒歩5分 都営地下鉄新宿線「小川町駅」B3/B5出口より徒歩7分 |
手術費用 | エキシマEX500レーシック:352,000円(税込) エキシマEX500PRK:352,000円(税込) |
診療日 | 月~土曜日(日曜休診) |
診療時間 | 屈折矯正外来・レーシックセンター 9:00~17:00 |
保証期間 | 記載なし |
東京歯科大学水道橋病院眼科は屈折矯正手術において国内有数の実績を持つ教授が在籍
屈折矯正手術・白内障手術において国内有数の実績をもつ教授が在籍する病院。
教授の手術を受けるために、全国から患者が集まる人気病院です。
手術説明に、人型ロボット「ペッパー」を導入していることでも有名です。
クリニック名 | 東京歯科大学水道橋病院 |
住所 | 東京都千代田区神田三崎町2-9-18 |
最寄り駅 | JR総武線「水道橋駅」東口改札より徒歩1分 都営三田線「水道橋駅」A2出口より徒歩3分 |
手術費用 | 記載なし |
診療日 | 月、火、水、木、金、土(日、第2・第4土曜休診) |
診療時間 | 8:50~11:00 予約制 |
保証期間 | 記載なし |
吉野眼科クリニックは全ての眼科疾患に対応できるクリニック
屈折視力矯正の経験は豊富ですが、合わせて一般眼科診察もおこなっているため、すべての眼科疾患に対応できるクリニックです。
1998年から、当時はまだ実績が少なかったレーシック治療をおこなっており、患者との信頼関係の構築をモットーに診療に当たっています。
2009年のデータでは、治療前の平均視力が0.06であるのに対し、治療後の平均視力が1.45と、確かな治療効果が得られています。
クリニック名 | 吉野眼科クリニック |
住所 | 東京都台東区上野1-20-10 風月堂本店ビル6F |
最寄り駅 | JR「御徒町駅」より徒歩3分 「上野駅」より徒歩8分 銀座線「上野広小路駅」より徒歩1分 |
手術費用 | 記載なし |
診療日 | 月、火、木、金、土、日(水曜休診) |
診療時間 | 9:30~13:00、15:00~18:30 |
保証期間 | 記載なし |
聖路加国際病院眼科は屈折矯正手術外来が設けられている眼科
聖路加国際病院眼科では、「屈折矯正手術外来」が設けられています。レーシックをはじめとするレーザー治療からICLまで幅広く対応しており、患者に合った治療法を提案してくれます。
経験豊富な「眼科専門医」による診療であるため、眼のすべてを熟知した医師に安全で確実な手術をおこなってもらうことができます。適性検査から手術まで、すべて担当医がおこなうのも安心できるポイント。
近視だけでなく、乱視、遠視、老眼における手術にも対応しています。ほとんどの人で、裸眼視力1.0以上まで回復します。
クリニック名 | 聖路加国際病院 眼科 |
住所 | 東京都中央区明石町9-1 |
最寄り駅 | 東京メトロ日比谷線「築地駅」より徒歩7分 |
手術費用 | 330,000円(税込) |
診療日 | 水曜日午前、木曜日・金曜日午後 |
保証期間 | 記載なし |
レーシック・ICL手術に関するQ&A
画像出典:公式サイト
Ⓠ.ICL手術で失敗や失明する可能性はありますか?
A.ICL手術で失明する心配はほとんどありませんが、感染症などにより目が見えにくくなる可能性も0ではありません。そのため、どこで手術をするかは重要で、過去に感染症が起きたことがない信頼できるクリニックを選ぶ必要があります。
Ⓠ.ICL手術は医療費控除の対象になりますか?
A.ICL手術は医療費控除の対象になります。
そのため年度末に確定申告することで税金の還付を受けることができます。
領収書が必要なので、手術後にもらった領収書は大切に保管しておきましょう。
Ⓠ.ICL手術は何年持ちますか?
A.ICL手術は長期間の矯正効果がありますが、人間の目は老化によって視力が低下していくため、徐々に乱視や老眼が出てきてしまいます。
一般的には10年経過しても視力は1を超えているケースがほとんどで、良好な結果は出ています。
Ⓠ.レーシックやICL手術は保険適用されますか?
A.自由診療のため保険適用はされませんただ医療費控除の対象にはなっているため、確定申告は忘れずに行いましょう。